研究について

研究について

乳幼児期の先天性心疾患児の母親の育児ストレスに関するアンケート調査の解析

1. 研究の対象となる方

島根大学医学部附属病院小児科心臓小児循環器の専門外来を受診している0~6歳(就学前まで)の島根県在住の自宅で医療的ケアを行いながら生活しているお子さまとそのお母さま

2. 研究の目的・意義

医療技術の発展により、自宅で暮らす心疾患の子どもが増え、病気を抱えながらご家族と一緒に生活するお子さんは増えてきています。心臓病のお子さまをお持ちのお母さまは、病院から退院する際に食事やくすりなどに関して多くの生活指導を受けますが、乳幼児期は家から出る機会も少なく、退院後に生じた悩みやストレスは、お母さまが一人で抱え込んでしまう状況が心配されます。
暮らしの中で健康を支える看護の一つに訪問看護があり、小児を対象とした利用も増えています。個人的には、乳幼児期の訪問看護は小学校へ入学する前のお母さまの育児ストレスの解消に役立っていると感じております。しかし、実際に訪問看護がどのようにお母様の育児ストレスに影響を及ぼしているのかは調査されていません。そこで、お母さまの育児不安を軽減する環境づくりの参考にするために「育児ストレスと訪問看護の利用状況に関するアンケート」を実施することにしました。
この研究の結果に基づいて自宅においてお子さんとそのご家族が幸せでかつ安全に生活できるように、充実した医療・保育・教育・福祉体制を構築したいと思っております。

3. 研究の方法

島根大学医学部附属病院小児科心臓外来を受診している0~6歳(就学前まで)のお子さんのお母さまが対象です。
アンケートは、病院から郵送ないしは手渡しで配布されます。アンケートにご回答いただき、返信用封筒にアンケートを同封後返送していただきます。返送頂いたアンケートの各項目に対して、個人が特定されないように詳細な分析を行い、電子情報で情報共有を行い、その結果は学術学会や論文等で公表いたします。また、この分析結果を元に心臓病の子どもの暮らしの充実に向けた医療・保育・教育・福祉体制の連携や施策の策定に取り組みます。
アンケートの記入は任意で、かつ無記名で行いますので、どなたが回答されたものかを識別することはできません。
また、今回実施する育児ストレス調査項目は、育児ストレスの傾向がわかり保健指導に用いる内容であることから、希望者には個人情報の保護をして個別指導を実施いたします。

4. 研究の期間

2021年3月~2022年3月

5. 研究組織

この研究は島根大学医学部小児科と島根県立大学が共同で行うものです。
研究代表者(研究で利用する情報の管理責任者):島根大学医学部小児科  竹谷 健
研究分担者:島根大学医学部小児科  安田謙二、中嶋滋記、金井理恵、黒崎あかね
共同研究者:島根県立大学看護栄養学部  阿川啓子

7. 相談・連絡先

この研究について、詳しいことをお知りになりたい方、その他ご質問のある方は次の担当者にご連絡ください。

島根大学 小児科 黒崎あかね
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
電話 0853-20-2220  FAX 0853-20-0363