研修・キャリアプラン

研修・キャリアプラン

学外の先生方の声

(元)松江赤十字病院小児科 副院長兼小児科部部長
瀬島 斉

当院は松江市を含む島根県東部地域医療の2次から3次医療を担う地域基幹病院です。大学病院小児科だけでは経験症例に偏りが生じるため、 当院で1年程度研修するコースを選択されることを是非お勧めします。地域周産期医療の基幹病院である当院にはNICUとGCUがあり、専攻医 に適切なレベルの新生児医療を経験できます。小児病棟では、季節ごとに気道感染や胃腸炎などの流行性疾患や気管支喘息発作、熱性けいれ んなど、いわゆるcommon diseasesを沢山治療し、時に、神経系の希少疾患も経験可能です。勿論、予防接種、乳幼児健診などの保健予防 活動や育児支援も学んでいただきます。

最後に大事なエビデンスです。当院で在職中あるいは他施設に移動後に小児科専門医試験を受けた先生は皆合格しています。また、新制度で 専門医試験を受験される予定の2名の先生が書いた論文が、いずれも小児科学会雑誌に受理されました。

 

病院外観写真

 

松江赤十字病院小児科
(元)島根県立中央病院小児科 部長
成相 昭吉

島根県立中央病院には、島根の地域医療を担ってきた長い歴史があります。その自負が決して驕りにならないよう、 謙虚に、真摯に医療に取り組んでいます。何よりも、次代を担う若い先生たちを育てることを、大きな喜びとしています。

小児科は、小児科・新生児科で構成され、新生児科は、まさに「島根の砦」です。NICUでは在胎週数28週以下のお子さんをはじめ、 年間400例以上の早産児・新生児に対応しています。

一方、小児科は、専門性の高い疾患に対応する大学病院小児科と異なり、コモンディシーズのお子さんに対応しています。入院症例数は 年間1,000例を超えています。また、健診や予防接種などの小児保健にも取り組んでいます。とくに小児市中感染症に関しては、論文抄 読会や症例検討会を日々行い、安全で有用性の高い治療を提供するように努めています。

そして、市中病院に勤める小児科医は忙しいなかでこそ継続して臨床研究を行うことに、日々のやりがいを見つけることができます。 私たちには、その支援ができます。

ぜひ、一緒に島根の小児医療を向上させていきましょう。

 

島根県立中央病院写真
浜田医療センター小児科 小児科部長
齋藤 恭子

浜田市・江津市の小児二次医療と救急医療を担う。
緊急搬送先;島根大学、島根県立中央病院

小児科医
常勤医:2人
非常勤:1人
特殊外来(大学医師):神経外来、内分泌外来

外来
午前 一般外来
午後 (月)発達フォロー外来 (火)予防接種 (金)1か月健診
※(木)神経外来1回/月、内分泌外来2回/月
外来患者数;200~250人/月程度。
内訳;内分泌疾患、感染症、神経疾患、アレルギー疾患、健診、予防接種が中心。

入院
病棟;整形外科、産科婦人との混合病棟、新生児室併設(NPPV3台、保育器6台)
入院患者内訳(2015/01/01-2015/12/31)
新生児;271人

一般小児;197人(気管支喘息 20人、気道感染 30人、痙攣性疾患 18人、 負荷テスト(食物負荷、GH負荷)16人、その他 川崎病、ネフローゼ症候群など)

 

病院外観写真

 

小児科外来写真
益田赤十字病院 小児科部長
三浦 勤

当院は島根県の西の端、益田市にあります。

診療圏は益田市、吉賀町、津和野町、浜田市と萩市の一部と広範囲に及び、この圏域では唯一の入院設備のある小児科です。

新生児から中学生(疾患によってはそれ以上の年齢)までの様々な小児科の疾患に対応しており、一次医療から二次医療まで行っています。

外来診療では、一般小児科外来(紹介のみでなく、いわゆるcommon diseaseをたっぷり経験することが可能です)以外に、予防接種、 乳幼児健診、神経疾患、心疾患の特殊外来を行っています。入院診療では、地域周産期母子センターの指定を受け、出生体重が1,500g 未満の極低出生体重児の診療にも対応しています。

また、漢方薬を使った治療も行っています。

病院の規模としてはややこじんまりとしていますが、その分、他科のとの連携が取りやすいのも特徴です。

 

益田赤十字病院小児科

 

病院外観